2017年に創業し、翌年にUniposを導入したRe-grit Partners様。一人で仕事を進めがちなコンサルタント間の「人間関係の線を増やす・太くする」ことで心理的安全性を担保し、挑戦しやすい土台を築いた結果、同社は急成長を続けています。同社が組織カルチャーを重視する理由はどこにあるのでしょうか。また、職人気質なメンバーも多いコンサルティング企業において、組織カルチャーをどのように育んでいるのでしょうか。Talent Acquisition Manager 藤井幹人様、Director 橋本大気様、Associate Manager合津裕貴様に伺いました。※肩書は取材当時(2025年7月)活用背景――組織開発戦略に基づき、挑戦や貢献を伝播させ、マネジメントにも有効なインフラとしてUniposを活用Re-grit Partners様は、創業翌年の2018年10月からUniposを導入し、現在に至るまでご活用いただいています。同社にとって、Uniposはどのような位置づけの施策なのでしょうか。それを知るには、同社がどのような考え方で組織開発を行っているのかに着目する必要があります。藤井様によると、Re-grit Partners様は「CxO firm」というビジョンを掲げて組織づくりを行っていると言います。CxO firmとは、CEOやCHROといった事業をリードできる「真のビジネスパーソン」を、会社を挙げて輩出していく方針のことです。では、どうすれば強靭なリーダー人材を育成できるのでしょうか。藤井様:人が成長するには、挑戦することが不可欠です。ですが、挑戦し続けるのは簡単ではありません。失敗することもあるし、痛みも伴うからです。では、どうすれば人は挑戦し続けられるのか。必要なのは、心理的安全性の高い環境と、高いモチベーションなのです。挑戦と成長のサイクルを作り出すために、同社は「個をつなぐ」「個を認める」「個を動かす」という3つの軸を組織開発の戦略として採用し、この戦略に連動する形で全ての人事施策を設計しています。こうした施策の実施にあたり、重視しているのは何よりも「熱意」だと藤井様は語ります。藤井様:当社には、コンサルタントのメンバーが営業・採用・広報など、機能ごとにチームを組んで会社の運営に参画する 「Consulting+1」という制度があります。人事に関わる+1では、「個をつなぐ」「個を認める」「個を動かす」という軸さえぶれていなければ、施策や体制の自由度はかなり高いです。新卒含む若手を中心に、熱意を持ったメンバーがリードして取り組んでくれています。そうした施策のひとつが、Uniposです。3つの軸のうち、「個を認める」に該当する取り組みに位置づけられています。藤井様:Uniposは、メンバーの挑戦や貢献を可視化するためのインフラ的なソリューションです。どのような挑戦や貢献が称えられるべきなのかについては、会社として理念や行動規範、年間スローガンなどで定めています。そこに則った行動をとった人を、Uniposを通じて皆に見える形で称賛し合うわけです。Uniposでメンバーが称賛される光景を見ることで、他のメンバーも触発され、行動が変わる―――そんな効果が期待できます。実際に現場では、Uniposをどのように活用されているのでしょうか。Directorとして様々なプロジェクトのプロジェクトマネージャーの役割を務める橋本様は、マネジメント目線でのUniposの効果を次のように語ります。橋本様:コンサルタントはプロジェクト単位で仕事をするため、どうしても社内ネットワーク がプロジェクト内に閉じてしまいがちです。そのため、各人材の強みや良さがプロジェクト外には伝わりにくいのです。Uniposは、そうした強みや良い行動を社内に共有することで、他者の行動からの刺激や学びを得られるサービスだと感じています。また、橋本様は同社が力を入れているピープルマネジメントの観点でも、Uniposの有用性を感じていると言います。橋本様:以前、Momentorの坂井風太さんとの対談で話題に出たのが、ピープルマネジメントにおいて効果的とされる“ポジティブ・ゴシッピング”(良い噂を積極的に広める)という考え方です。ポジティブ・ゴシッピングにはさまざまなツールがありますが、当社にとってはUniposがそれにあたります。 Uniposで“良い噂”を広めることで、「自分はちゃんと認められている」と感じられるようになり、それがパフォーマンスの向上につながります。この点で、Uniposはピープルマネジメントの手段としても非常に効果的です。想い――「組織的受容感」のある環境を目指して、コンサルタント自らが組織開発を実践こうしたRe-grit Partners様の取り組みを、意外に感じる方もいるかもしれません。というのも、一般的にコンサルティング業界は“一匹狼”的な働き方をする傾向が強いからです。もちろん、Re-grit Partners様はメンバー一人ひとりの「個」の力も重視しています。しかし、それだけでなく、メンバー間のつながりも大事にしているのはなぜなのでしょうか。橋本様:その理由は、メンバーが「組織的受容感」を得るためです。この感覚があると、何か行動を起こす 際に、周囲からも「やってみなよ」「いいじゃん」といったポジティブな反応が得られ、チャレンジしやすくなります。ここは、他のコンサルファームと比較した時の、当社の強みでもあります。しかしながら、組織的受容感を担保することは簡単なことではありません。特に、同社のように急成長を遂げ、組織規模が年々拡大している企業ではなおさらです。組織が拡大しても、組織的受容感が失われず、心理的安全性の確保された環境を維持するには、何がポイントになるのでしょうか。合津様:コンサルタントが自ら志願して組織開発の推進を行っていることがポイントです。現場を理解していない人間が「フロント組織のあるべき姿や当社らしいカルチャー醸成」を語ったところで、説得力はありません。私自身、現場でプロジェクトマネージャーを務めながら、カルチャー醸成をリードしている立場です。だからこそ現場へ配慮した取り組みを常に考え、現場の協力を得ながらカルチャー醸成の取り組みの推進が可能となっていると考えます。さらに、合津様は組織開発の取り組みを新卒入社メンバー中心で推進している点も重要だと述べます。合津様:新卒は、まだ自社しか知らない状態で、愛着も強く持っています。だからこそ、暗黙知だった当社らしさをカルチャーとして言語化・形式知化するといったボトムアップ的な動きに、積極的に取り組めるのだと考えます。正しい戦略や戦術も描くことも大事ですが、最終的には描いた戦略や戦術をやり抜く「行動量」がものを言います。若手メンバーが主体的に行動してくれているおかげで、年々、組織全体の熱量が増していると感じています。藤井様:立場が上がれば上がるほど、しがらみが生まれることがあります。新卒が燃やす純粋な炎が上位レイヤーに届くことが、組織文化を醸成するうえで非常に重要だと思います。活用――若手からトップマネジメントまで全員が組織開発の主体者に。Unipos社の支援にも価値を実感合津様によると、約30名のメンバーがConsulting+1制度の会社のエンゲージメント向上を目的としたチームに参加し、様々な取り組みを行っているといいます。その取り組みの一つがUniposであり、5名ほどの体制で運用を進められています。合津様:主に新卒1年目から3年目くらいのメンバーで運用体制をつくっています。若手メンバーが、「どんな会社を作りたいのか」「どうすれば実現できるのか」を考え、その手段としてUniposを活用しています。もちろん、若手メンバーだけではパワーが足りない場面もあります。そこで、トップマネジメントを巻き込むことで、組織全体に活用方針をしっかりと落とし込んでいます。Uniposを導入して7年が経過していますが、当社では依然として高い利用率を維持しています。その理由は、Unipos活用を促進する様々な施策にあります。毎週金曜日には「Unipos活用時間ですので投稿しましょう」と社員に呼びかけたり、すばらしい投稿をピックアップして「ブラボーポストニュース」として社内に配信したりと、社員がUniposに触れる機会を地道に増やしています。また、「ウェルカムミッション」という新入社員向けの社内ネットワークづくりの取り組みの一環として、Uniposの投稿を送ることを組み込んでいたりもします。単にUniposを使うだけでなく、他の施策とからめて活用することで、定着しているのだと思います。重要なのは、使用方法について会社から細かくガイドラインを示さないことだと、合津様は続けます。合津様:多くの人は、使い方を細かく指示されると抵抗を感じるものです。投稿の指針を示すとしても、「こういうことを投稿してください/しないでください」ではなく、「こういう投稿っていいですよね」くらいに留めていますね。また、「Uniposを何のために使うのか」「事業成長とどう紐づいているのか」を Principles(行動原則)や年間スローガンと絡めて 伝えるようにしています。コンサルタントは日頃から会社の経営や戦略を考える仕事をしているため、上位概念から伝え、納得感を持ってUniposを利用してもらうことが肝要だと考えております。一方で、マネジメント層にはUniposの活用を義務付けているとのこと。マネジメントメンバーが先陣を切って活用しないと現場への定着は困難だと考えているためです。このように、様々な取り組みを戦略的に実施されている Re-grit Partners様 ですが、Uniposの活用の推進には懸念もあったと言います。藤井様: Uniposに限らず、新しい大きな取り組みを社内で始める際には、必ずといっていいほど一定の抵抗や懐疑的な声が上がるものです。そうした方々一人ひとりに丁寧に説明し、納得してもらうのにはどうしても限界があります。だからこそ重要なのは、「賛同者を中心に小さな成功体験を生み出し、それを周囲に広げていく”流れ”をつくること」です。まず、新しい取り組みに対して自ら熱を燃やせる”自燃型”人材を見つけておく。そして、そのキーマンを巻き込み、熱を周囲に伝播させる構造を戦略的に作っていく。この流れこそが、新しい取り組みを進めるうえでの最善手だと考えています。Uniposを運用していくうえで、Unipos社による伴走支援が役立っていると合津様は話します。合津様:Uniposの担当者の方には、大きく4つの面で助けていただいています。まず、数値の確認方法やハッシュタグの運用など、基本的な疑問に対して迅速に答えていただけること。次に、当社のカルチャー変革の施策について、第三者目線から率直なご意見を定期的にいただけること。3つ目に、Uniposさんが主催されているイベントに参加することで、他社の企業の考え方をインプットでき、企業間の交流が図れること。最後に、アワードの受賞や、イベントの登壇を通じて、当社が取り組むカルチャー醸成が誇れるものであると社内で認識され、インナーブランディングにもつながっていることです。成果――挑戦と成長の基盤となる心理的安全性が向上。「人間関係の線を増やし、太くすること」で、社員の成長や定着にも効果Uniposの効果指標として同社がチェックしているのは、まず投稿率・拍手率・ポイント使用率といった、Unipos自体の活用度です。これらをこまめにチェックすることで、 Uniposの活用を促す施策の成果を測っていると言います。また定性的には、「称える文化」がどの程度、組織に定着しているかも重視されています。合津様:ちょっとしたことでも、感謝を言語化して伝える行為が当たり前になってきていると感じます。コミュニケーションツール等で業務上のコミュニケーションをしている中で急に感謝や称賛の言葉を送る行為は(素晴らしいのですが)少し抵抗感があるんですよね。それが、Uniposを通すと自然と感謝の言葉を言いやすくなる。Uniposが感謝・称賛を伝達するツールだと認知されている前提ですが、これもUniposならではの効果だと思います。藤井様:Uniposをどれくらい活用しているかは、そのメンバーの状態を表すサインにもなっていると感じています。たとえば、1ヶ月くらいUniposを送っていないメンバーがいた場合、もしかすると疎外感を覚えているのかもしれないと判断して、声をかけるようにしています。エンゲージメント低下のフラグとしてもUniposは有効です。橋本様:プロジェクトメンバーの情報を事前に把握するのにも、Uniposは役立っています。過去にどんなUniposをもらっているのか、誰が送っているのかなどを見ておくことで、コミュニケーションのきっかけになるんです。また、Uniposを見ていると、たとえ直接一緒に働いたことがなくても、その人に関する事前情報が得られ、「なんとなく知っているような感覚」になれる。これが、組織的受容感や心理的安全性の向上にも、良い影響を与えていると感じます。藤井様:誰と誰がつながっているのかなど、社内ネットワークの「重心」が見えるようになりますよね。人事面談の際にもUniposを活用することで、表面的なコミュニケーションにとどまらず、より本質的な対話ができると感じています。合津様:業務特性上、日々のパフォーマンスが周囲に認知されづらい裏方業務をされている方に、フォーカスを当て、感謝や称賛を伝えるきっかけにもなると感じています。私自身もコンサルタントとして働く中で、裏側で多くの作業や調整をしてくださる方々のおかげで日々クライアントワークにフォーカスができることをUniposを通じて再認識し、自身の行動を見つめなおすきっかけにもなりました。また、私からもそのような方々に感謝をUnipos上で伝え、間接的に配下のメンバーの気づきとなるような活用の仕方もしております。▲合津様から裏方業務をされている方へ送られた投稿組織開発のソリューションとしてRe-grit Partners様に根付いているUnipos。同社では今後、サーベイ結果とのクロス集計を行い、より深い分析につなげたいと考えています。合津様:サーベイの数値とUniposの活用状況には、何らかの相関があると思っています。両者の連携を通じて見えてきた結果を、どう組織づくりに生かすのか。それは、重要な判断材料になると考えています。これまでのUniposの活用を通して、橋本様は「職人気質なメンバーが多い会社にUniposは適している」と感じていると言います。橋本様:自分のワークにひたすら集中するタイプの人は、ものすごいパフォーマンスを発揮することも多いです。一方で、その人が社内でどれだけ認知されているかは別問題。そうした職人タイプのメンバーの活躍を社内に広めるソリューションとして、Uniposはとても効果的だと思います。合津様:組織が急拡大している会社にもUniposはおすすめできます。規模が大きくなるにつれ、創業当初に大切にしていた価値観が薄れてしまうリスクがある。当社もこの数年で社員数が数倍に増える中で、そうした危機を何度も経験しました。だからこそ、スローガンをつくり、Uniposと連動させて浸透させることで、核となる価値観をブレずに維持してきました。Uniposは、その時々の文化を「スクリーンショット」のような形で蓄積し、残しておくのに非常に良いソリューションだと思います。藤井様:リブランディングし、新しいパーパスを設定した会社にもUniposはおすすめです。パーパスやMVVは、額に入れて飾るものではなく、日常に根付かせてこそ意味があります。浸透させたい基準を現場レベルまで落とし込む仕掛けとして、Uniposが役立つはずです。Uniposを導入して7年。個人のワークに集中しがちなコンサルタント間で、深いコミュニケーションを促し、心理的安全性を高め、挑戦行動を増やしていく――。そんな個人と組織の成長を支える好循環が、Re-grit Partners様の中で生まれています。今後も同社の組織開発のインフラであり続けられるよう、Uniposは進化を続けてまいります。※組織風土改革に特化したメディア「UNITE powered by Unipos」では、株式会社Re-grit Partners 取締役の大木様に人事戦略の全体像をより詳しく語っていただいた記事を掲載しております。併せてご覧ください。