りそなホールディングスに属し、関西を中心に260以上の支店を展開する地方銀行である、関西みらい銀行様。2銀行の合併で誕生した同行は、合併に伴う大規模かつ急激な変化が原因で従業員・組織が疲弊している状況でした。その状況を乗り越え、従業員の結束を再度強めるため、カルチャー変革に取り組むことを決意し、様々な変革施策を実行されています。そのような変革の一施策として、兄弟銀行であるみなと銀行様とともに全社約6,500名でUniposを導入。他の施策と掛け合わせてUniposをご活用いただいた結果、従業員意識調査におけるモラールに関する項目の結果が向上する等、良い変化が生まれています。Uniposをはじめとするコミュニケーション起点のカルチャー変革のお取り組みとUnipos社の支援内容について、人財サービス部 グループリーダー 石原昌幸様、人財サービス部 グループリーダー 松井勝彦様、人財サービス部 マネージャー 寺村菜摘様に、お話を伺いました。導入背景——2行合併で生じた疲弊感を乗り越えるために、カルチャーを変える実行ツールとしてUniposを導入2019年に関西アーバン銀行と近畿大阪銀行が合併して誕生した関西みらい銀行様。両行の力を結集して合併の成果を最大化することが大きなミッションとなっていた当時、店舗統廃合や人員削減などを急ピッチで進行。その結果、一人あたりの業務量の増加や、身近な頼れる人やつながりの減少による孤独感が生まれ、従業員の間に疲弊感が広がっている状況でした。加えて、リアルな接点が減少したコロナ禍における相互理解の希薄化や不祥事の発生もあり、カルチャー変革の実行を決意。その打ち手の一つとして、Uniposをご導入いただきました。―Unipos導入の決め手は何だったのでしょうか。石原様:決め手は3つありました。まずはツールがシンプルであること。ツールを導入する際にもちろん他のサービスを調べていました。他のサービスで「あれもこれもできますよ」というサービスが多くありますが、それよりも「従業員同士が感謝し合う、認め合う」ところに集中しているUniposのサービスに魅力を感じました。また、当時の組織状態を鑑みると、ただでさえ忙しい従業員に対して複雑なツールを入れることは負担となり、逆効果に繋がると感じたので、シンプルであることがとても重要でした。次に、Uniposが実行力のあるサービスだったこと。当時従業員サーベイのようなサービスも流行しており、社内でも導入しないのかという声もありましたが、当時の状況として「調べるよりもまずは行動する」ということが必要だったので、その面でもUniposのサービスが効果的だと感じました。3つ目は急激な変化やリアルな接点の減少に伴って感じていた「営業店」と「本部」相互の理解不足の解消に効果的だと感じたことです。当時、営業店の人からすると、「本部は私たち現場のことを理解してくれているのか」、本部の方は「自分たちは自分たちで一生懸命にやっているのになかなか営業店に響かない」という形で、相互に理解が不足している状況が一部あったのではないかと思います。そもそも営業店・本部それぞれがどういう仕事をしているのかってあまり知らないことが多い。それがUniposの投稿を見ることでお互いにこんな苦労があるのだなということが分かるのではないかという期待がありましたね。こうしたUnipos導入の背景には、社長の後押しもあったといいます。石原様:当時の組織状態に社長自身が課題認識を持っていたこともあり、「ピアボーナスというものがあるから検討してみて」という話をしてくれたのがサービス検討の一つのきっかけでした。そうした背景もあり、経営陣からの応援体制は導入前からありましたし、今でも社長自身が積極的に活用してくれています。活用方法——カルチャー変革の様々な施策を紐づける役割としてUniposを活用従業員一人一人が前向きに仕事に向き合っていけるカルチャーを目指して、関西みらい銀行様は支店ごとに企業風土改革活動に取り組むなど、様々な施策を実行されています。そうしたお取り組みの中で、Uniposを「施策と施策を繋ぐものとして位置付けている」と石原様は語ります。―Unipos投稿を元にした表彰制度の実施やUniposについて紹介する社内報の発信などに取り組まれているとのことですが、ほかには具体的にどういった場面で様々な取り組みの結節点としてUniposを活用されているのでしょうか。松井様:関西みらい銀行では、1on1ミーティングを1ヶ月に1回以上の頻度で実施することを奨励しています。1on1ミーティングは実施頻度も大切ですが、その前提として関係性の構築が非常に重要だと思っています。Uniposのタイムラインを見ているとその人が「こういうことをやってくれていたんだな」ということが分かり、その人のことを知ろうとする動きも加速する。そういった面で、Uniposは1on1ミーティングの土台として重要な信頼関係の構築に繋がっていると感じています。寺村様:管理職研修のカリキュラムの中にも、Uniposをマネジメントに活用する方法を組み込みました。Unipos社カスタマーサクセスの遠藤さんに講師をお願いしたのですが、従来の研修よりもさらに実践に寄った内容をお話してくださって、評価や1on1に活かしていけるポイントを知ることができたので、私個人としても学びになりましたね。▲実際の管理職向け研修の様子石原様:また、関西みらい銀行では、社員同士のコミュニケーションを促進したいという考えでサークル活動サポート制度(※従業員のサークルでの活動に補助金を出してサポートする仕組み)を実施しています。その制度の盛り上げにもUniposを活用しました。Uniposを通じて、同じ趣味を持つ方々の交流を図る狙いで、サークル活動にまつわるハッシュタグを週ごとに設定し、投稿してもらうキャンペーンを実施しました。こうした取り組みをビデオニュースとして全社への発信も行っています。―Uniposを活用する中で工夫された点はありますか。石原様:「強制感を出さない」ということを一番意識しましたね。負担感に繋がるということもありますし、銀行という会社組織が持つ上意下達的な風土が強制感を生みやすい状況だったので、「楽しんで使っていただくツール」である、ということを強調しました。その雰囲気づくりに制度名も一役買ったのではないかと感じています。実は関西みらい銀行では、Uniposを「Mecha(めっちゃ)!」という名前で運用しています。当時私の部下だった若手社員がいろいろな案を作ってくれた中で検討したのですが、即決でこの名前に決まりました。※ Mecha(めっちゃ)! の由来:M(みらい銀行/みなと銀行の頭文字)、e:エンプロイーズ、cha:チャット成果——Uniposが組織に浸透。従業員意識調査のスコア向上や退職率の抑制にも効果が。―Uniposを含む様々な施策を進めていく中で、どのような変化が生まれたのでしょうか。石原様:まず定量面では、年に1回の従業員意識調査で特に重点を置いて考えているモラールの3項目がそれぞれ上がったことが挙げられます。りそなグループ全体の中でも、上昇率が一番高く、効果を強く実感しています。また、もう一点は退職率が低下傾向にあることです。冒頭でお話した2行合併の関係もあり、Unipos導入前はグループ全体の中でも特に退職率が高い状況でした。そのような状況でも様々な施策を実行したことで、特に若手の退職率がかなり良くなってきていると感じています。―定性面での変化はどのようなことを感じられているのでしょうか。石原様:Uniposが社内にかなり浸透してきていると感じています。2024年6月に銀行設立5周年記念のイベントを開催したのですが、当日客席にいる従業員から「これは明日またMecha!(※関西みらい銀行様でのUniposの呼称)盛り上がるな」という声が聞こえてきたのです。その声を受けて、認知が広がっているとともに、その場で楽しかった気持ちなどを社内に共有しようという動きも生まれてきている、と感じることができました。これまでUniposのようにポジティブなことを社内で発信するツールはなく、従業員各々が自分の思ったこと、特にプラスな内容を共有する行動や発想があまりなかったのではないかと思います。それが強く根付いたと感じた瞬間でしたね。▲設立5周年記念イベント後に社長からプロジェクトメンバーに送られたUnipos石原様:銀行員は、異動が3ヶ月に1回のペースであるのですが、そのタイミングで利用率が上がります。異動していく方に送る言葉、それから、異動してきた方に迎え入れる言葉が増えるんです。異動していく方への感謝を伝える風習はこれまでもあったのですが、異動してきた方に「ようこそ」と伝えることはあまりありませんでした。それがUniposを使うことによって気軽に言えるようになりましたね。異動する方は新しい組織の中に入っていくので不安が大きいですが、Uniposで送る言葉や迎える言葉をもらえることによって、働きやすく、入っていきやすい雰囲気が醸成できたのではないかなと思います。また、Uniposは当初の導入目的の一つであった「本部と営業店の間の理解不足解消」にも一役買っているといいます。寺村様:本部にいる期間が長くなれば長くなるほど、営業店のことが見えづらくなってしまいがちなのですが、Uniposを通じて「今お客さまに対してこういう推進活動をしているんだ」「支店とグループ会社とでこういう関係があるんだ」という普段の業務の中では見えていないことや銀行全体の取り組みが見えるようになったと感じています。反対に営業店の方々も「何をやっているか分からない」存在だった私たち本部メンバーのUniposのやり取りを見ることで、「立場や働く場所が違ってもみんな色々大変なんだな」という気づきがあったのではないかと思います。このように、本部と営業店が相互に分かり合うことができたのはUniposがあるからこそですし、とても良い変化だと感じています。Unipos活用による変化は、営業店でも生まれています。難波支店では、若手社員主導で月に一度実施している「現場力革新活動」のうち風通しをよくする取り組みの一環でUniposを毎月ご活用いただいています。この取り組みを主導している奥本 真帆様、安谷 幸樹様に活用後の効果について語っていただきました。安谷様:月に一度の現場力革新委員会では、Uniposの利用活性化を目指し、利用方法の説明や投稿例の共有などを実施しています。この取り組みを進める中で「特定の人だけが使う」ものから「みんなが満遍なく使える」ツールになってきている手応えがありますね。奥本様:「使い方を教えて」と先輩社員の皆さんから聞いてもらえることも増えて、新人ながら役に立てることがあると思えるのが嬉しいですね。また、何かいい行動が生まれた時に「これは、Mecha!送らなあかんな」という言葉が出るくらい身近なものになっており、Uniposのおかげで支店内の「空気が良くなった」と感じています。また、支店長である秋山 祐一様は、支店内で見られる個々の「よい行動」を全体に広げていくためにUniposを活用してくださっています。秋山様:Uniposを投稿する時には「この行動を真似して欲しいな」という気持ちで送っています。直接伝えるのは気恥ずかしいことも、Uniposなら伝えられますね。「ありがとう」という言葉が、伝えた瞬間だけでなく残っていくこともUniposの良い点だと思っています。今後も継続的に活用していきたいですね。Unipos社の支援——信頼できるパートナーとしてのUnipos―Unipos検討段階で、弊社組織コンサルタントの鍋島とのやりとりの中で印象に残っていることがあれば教えてください。石原様:鍋島さんとは最初の打ち合わせの時から信頼感があり、機能のシンプルさ等と同じくらい「この方と進めていったらうまく進んでいきそうだ」という感触を持てたのが導入の決め手として大きかったです。また導入にあたって、銀行の性質上、費用やセキュリティなど多方面からのチェックが入るのですが、その一つ一つにすごく真摯に対応いただきました。そうした積み重ねで、さらにパートナーとして信頼できる会社さんであると感じるようになりましたね。実は導入後も、カスタマーサクセスの遠藤さんと一緒に、鍋島さんも継続してサポートしてくださっています。検討時の経緯や苦労をよく知っていて、信頼しているUniposの方々が並走してくださることはすごく心強く感じていますね。―Unipos導入にあたって印象に残っているエピソードはありますでしょうか。石原様:導入時に一番不安に思っていたのが「導入する」と伝えたときの営業店・従業員の反応でした。先ほどもお話ししましたが、忙しい従業員に「新たに施策をやります」という案内をすることで拒絶反応がでるのではないかという懸念があり、一番気を遣ったところでした。ただ、思っていたよりも拒絶反応が出なかったのは、導入説明会にカスタマーサクセスの遠藤さんに協力していただいたのが本当に大きかったなと思っています。遠藤さんから丁寧にアドバイスをいただいたおかげで、分かりやすく、かつ私たちの社内の研修ではあまり見られないくらい明るくライトな形の説明会をすることができたので、すごく助かりました。―Uniposに蓄積されているデータもご活用いただいているとのことでしたが、そちらに関してはどのようにお考えでしょうか。石原様:それもすごくありがたいと思っていることの1つですね。導入時に社内の意見として「費用対効果も継続して見ていかないといけない」というものがあったので、当初は導入後最初の報告をどうしようか、ということを頭の片隅におきながら運営していました。そうした不安もありつつ、初回の報告を2024年2月に迎えたのですが、その報告に向けてUniposさんが従業員意識調査とUniposの活用状況の相関分析をもとに「上司がUniposを積極的に使っている組織ほど従業員意識調査の特定の項目が向上している」というポジティブな示唆を導き出してくださいました。そのおかげで社内にいい報告ができましたし、Uniposの活用にとどまらず、マネジメントの姿勢にも示唆を与えていただいたので、社内にとって有用だったと思っています。これから——「この会社で働いてよかった」と思ってもらえる会社へ様々な施策と掛け合わせながらカルチャー変革にUniposをご活用いただいている関西みらい銀行さま。最後に、今後のさらなる活用に向けた意気込みをお伺いしました。寺村様: Uniposで目指したいのは、従業員がもっと楽しくやりがいを持って働ける環境整備です。お客さまや他社の方から、「関西みらい銀行の社員の方って、みんな楽しそうに働いていますね」と思ってもらえる、言ってもらえる会社になっていきたいですね。松井様:従業員一人一人がお客様のために様々なことをそれぞれの持ち場でやってくれていますが、自身の仕事に関してまだ誇りを持ち切れていない方もいると感じています。そんな方たちに「今皆さんがやっていることは正しいことであり、お客様のためにも地域のためにも職場の皆のためにも役に立っている」ということを感じてもらえるツールとしてUniposを活用し、「本当にこの会社で働けてよかった」と感じてもらえるようになっていきたいですね。(写真左から)Unipos株式会社 組織コンサルタント 鍋島大智、株式会社りそなホールディングス 人財サービス部 グループリーダー 石原昌幸様(※Unipos推進チーム在籍当時:関西みらい銀行 人財サービス部 グループリーダー)、Unipos株式会社 カスタマーサクセス 遠藤夏実※組織風土改革に特化したメディア「UNITE powered by Unipos」では、関西みらい銀行人財サービス部担当 兼 コンプライアンス統括部担当 執行役員の牧様に関西みらい銀行のお取り組みの全体像をより詳しく語っていただいた記事を掲載しております。併せてご覧ください。