(写真左から)コトヒラ工業株式会社 経営企画部システム課 主幹 大貫晃央様、管理部 総務人事課 採用担当 主務 齋藤佑哉様、管理部 総務人事課 課長 北原貴史様、経営企画部 経営企画課 主務 荻原千里様、社長室 本部長 経営企画部 部長(兼務) 田頭健司様、Unipos株式会社 カスタマーサクセス 野村有里、組織コンサルタント 横尾祐介ユニットバスルームパネルをはじめとする多様な製品を手がけ、2025年に設立80周年を迎えたコトヒラ工業株式会社様。社員一人ひとりが主体的に挑戦できる組織への変革を進める中で、感謝と称賛を可視化するツールとしてUniposを活用しています。製造現場では勤務中のスマホ利用が制限される環境にありながらも、現在では多くの社員がUniposに日常的に触れ、部署や立場を越えた交流が自然と生まれています。投稿者だけでなく「見る人」が増えたことで、社内のコミュニケーションや人間関係にも、着実な変化が広がりつつあります。後編では、Unipos上でのやりとりが部署を超えた相互理解やリアルな人間関係にどのような影響を与えたのか。そして、感謝・称賛を言葉にし続けることがマネジメントや理念浸透に何をもたらしたのか。 現場の声を通して掘り下げていきます。※前編はこちらからご確認いただくことが可能です。併せてぜひご覧ください。変化②——部署を超えたコミュニケーションが活性化。Unipos上のやりとりで相互理解が進み、リアルな人間関係が円滑に――コミュニケーションにはどのような効果を感じられているでしょうか。金子様:日常の何気ない会話の中で、「あの投稿見たよ」と話題にのぼることが増え、想像以上に色々な人が自分を見てくれているのだと実感しています。自分の部署ではない普段あまり交流のない人から拍手をもらった時は、やはりすごく嬉しいですね。そんな時は相手のプロフィールページを訪れて、自分も同じようにお返しをすることもあります。また、実際にその人と接する機会があった時には、「あの時は〇〇してくれてありがとう」といった感謝の投稿を必ず送るようにもしています。知らない人同士でも繋がることができ、コミュニケーションを円滑にしてくれるツールとして、非常に価値を感じています。中澤様:自分が投稿した際に、拍手を通じて「誰がその投稿を見てくれたのか」が確認できるので、「この人も見てくれているんだ」「自分に興味を持ってくれているんだな」と実感できる。それがやっぱり嬉しいですね。時には社長や役員の方々が拍手してくれることもあり、驚きとともに嬉しい気持ちになります。「活用することで、自分の気持ちが嬉しくなること」が、このツールを使う上での一番の良さだと感じています。また、Uniposはコミュニケーションのきっかけ作りにも役立ちます。他の部署で誰がどんな工程を担当し、どんな頑張りをしているのかを事前に知っておくことで、翌朝会った時や、現場ですれ違う際に「あの投稿見たよ」と自然に声をかけられる。Uniposというツールを、リアルな人間関係を円滑にするためのアイテムとして活用しています。さらに面白いと感じているのが、「個人のプロフィールや写真」から伝わってくる情報量です。 日頃の業務だけでは、相手が何に興味があるのか、どんな人柄なのかまではなかなか分かりません。でもUniposのプロフィールを見ると、「あ、この人はこんなことに興味があるんだ」とか、「一見真面目そうだけど、実はこんなに柔らかい雰囲気の人なんだ」といった、意外な一面が見えてきます。金子様: 確かに、文章の書き方ひとつとってもキャラクターが出ますよね。 「!」の使い方や、ちょっとした絵文字を交えているのを見ると、業務中のやり取りだけでは見えない親近感を感じます。中澤様: 実はそれが、円滑なコミュニケーションの助けにもなっています。例えば、少し厳しい内容の会話をした後でも、相手のUniposでの発信を見て「あ、この人はもともとこういう柔らかい人だから大丈夫だな」と、後からほっと安心できた経験もあります。田頭様: 経営企画という立場にとっても、Uniposの導入は大きな意味がありました。私たちは普段管理棟という場所におり、各職場のメンバーとは物理的な距離があります。そのため、どうしても直接的なコミュニケーションが取りづらいという課題を感じていました。しかし、Uniposがあることで、本来ならなかなか知ることのできない「各職場の動き」が分かるようになりました。投稿される内容はもちろん、その言葉遣いや自己紹介文に触れることで、一人ひとりの「人となり」を深く知ることができるようになったのです。組織全体としても、「部門を越えた理解」は確実に深まっています。 当初の課題だった部署間の縦割りを感じるエピソードを、最近はほとんど耳にしなくなりました。こうした組織の空気感の変化を数値で測るための指標はありませんが、Unipos以外の取り組みも含め、部門内外のコミュニケーションがここ数年で良くなってきたという手ごたえが確実にあります。▲部門を超えてやりとりされたUnipos投稿変化③——厳しさと称賛を両立させるマネジメントへ。投稿の継続が管理職の学びにつながる――上司と部下のコミュニケーションに活かされている部分はありますか。竹内様:部長という立場上、部下を厳しく指導すべき場面は避けられません。私は、そうした真剣な指導の後のフォローとしてUniposを活用しています。対面で厳しく言った直後に、その場で褒めるというのはなかなか難しいものです。ですが、Uniposであれば、後から「今日のあの部分は良かったよ」と言いづらかったフォローの言葉を届けることができます。自分自身、放っておくと厳しいことばかり言ってしまう傾向があるのですが、Uniposがそれを中和してくれていると感じます。厳しいところは厳しく、褒めるべきところはしっかり褒める。Uniposを通じてこうしたコミュニケーションのメリハリをつけることで、部下との関係性もより良いものになっていると思います。▲上司・部下間でやり取りされたUnipos投稿中澤様: Uniposの投稿を読んでいるだけでも非常に勉強になります。「こういうケースでは、こういう言葉をかければいいんだな」といった具体的な対応の仕方を学んだり、「この人は普段こんな風に考えているんだな」と、相手の価値観や想いに触れたりすることができるからです。このように、実際の事例に基づいたデータベースを提供してもらえることは、組織で働く上で大きな助けになっています。金子様:内容はもちろん、文章の書き方そのものも学びになるため、自身の学習として活用しています。読むだけでなく、事務局からの発信で教わった「伝わりやすい文章のコツ」を取り入れながら、どうすればより伝わるかを意識して投稿の仕方を練習しています。田頭様: また、Uniposは、他のツールではなかなか見えてこない「組織や個人の状態」を映し出してくれます。例えば、これまで活発に投稿や拍手をしていたメンバーの活動が急に減ったとしたら、それは組織がうまく回っていなかったり、個人が何らかの問題を抱えているサインかもしれない。残念ながら離職やハラスメントなどの問題が起きてしまった後でUniposを見返すと、やはり何らかの予兆が数字や活動に現れていたと感じることがありました。こうしたサインを、事後ではなく事前の「アラート」として活用し、管理職に気づきを与えることができれば、組織としてより有効な打ち手が打てるかもしれません。変化④——これまで浸透しなかった「改革の精神10か条」が職場に定着。挑戦の価値が浸透し、行動にも変化が生まれている――「理念の浸透」という点では、どのような成果を感じていますか。竹内様:社長が策定した「改革の精神10か条」は非常に素晴らしい内容ですが、策定から2〜3年の間、職場への浸透が大きな課題でした。社内各所への掲示や部署方針への盛り込みなど、これまでの施策では限界を感じていたのです。その状況を大きく変えてくれたのが、Uniposの「ラベル機能」でした。当社では、10か条がラベルとして設定されており、投稿時に「どの項目に当てはまる行動か」を考えラベルを付ける運用となっています。ただ壁に貼ってあった時とは違い、ラベルと共に感謝や称賛のメッセージが届くことで、社員の意識が自然と10か条に向くようになりました。Uniposを通じて、10か条が社員にとって一気に身近になり、社員一人ひとりのマインドに深く根付いたと感じています。田頭様:この10か条に含まれる言葉は、そのほとんどが「チャレンジ」に関するものです。Uniposでのやりとりを通じ、「現状維持ではいけない」「完璧でなくてもいい、50点でもいいからすぐに行動しよう」といった、「チャレンジすること自体に価値がある」という価値観が浸透してきました。価値基準が明確になれば、社員の行動も変わります。重要なのは、単に10か条のラベルがついた投稿数を追うことではありません。 投稿された側がメッセージを通じて「この行動には価値がある」と理解することに大きな意味があるのです。また、投稿は送られた側だけではなく、他のメンバーの目にも触れます。それが日常的に繰り返されるようになったことで、社員一人ひとりのマインドの中に、知らず知らずのうちに「挑戦の価値」が浸透しています。改善活動や各部署の取り組みとも連動し、組織全体が変わってきている実感があります。▲「改革の精神10か条」のラベルが付いたUnipos投稿Unipos社の支援——プロダクトと知見の両面からサポート。前向きなコミュニケーションが、事務局の背中を押す荻原様:打ち合わせの中で、私たちの状況を「改善点」ではなく、あえて「伸びしろ」という言葉で表現してくださいます。こうしたポジティブな言葉をいただけることで、事務局としても、前向きな気持ちで取り組むことができています。また、Unipos社が提供しているポータルサイト「カルチャー共創本部」は、日々の運用のなかで非常に参考にさせていただいています。そこで紹介されている他の企業様の事例やイベント参加を通じて情報を得るなかで、「他の企業様も、私たちと似たような課題を抱えているんだ」と気づかされる場面が多々ありました。自社だけで悩んでいるのではなく、同じような壁にぶつかっている仲間がいることを知るだけで、非常に心強く、安心感を得ることができます。田頭様:さらに、打ち合わせで示される考え方や提供される資料の表現、さらにはUnipos社代表の著書から学べるマインドについても、本当に参考になっています。 資料のまとめ方や、そこで使われている言葉一つひとつが、「なるほど」と納得させられるものばかりです。Uniposというツールそのものだけでなく、その背景にあるマインドや考え方そのものが、私たちの組織変革の実践に非常に役立っています。これから—— 100年企業に向けて、さらなる取り組みを進める――1年間の活用を経て、皆様がUniposを通じて実現したい「これからのコトヒラ工業」への想いをお聞かせください。田頭様: 2025年10月の設立80周年記念式典で、社長から新しい経営理念がサプライズ発表されました。従来の社是にあった「伝統を守り社員を大事にする」という価値観をベースに、「会社の社会的な使命、いわゆるパーパス」を定めた二本立ての理念です。加えて、100年企業となる20年後に向けた長期ビジョン2045も掲げました。これからは、この経営理念や長期ビジョンをいかにして組織に浸透させていくかが課題となりますが、エンゲージメントを高めながら自発的にチャレンジできる組織への変革に向けて、経営理念の浸透、新人事制度、そしてUniposを連動させながら活用を進めていきたいですね。こうした文化の変革は、ただ放置していても進むものではありません。「自然に、かつ無理なく」というバランスを大切にしながら、手を替え品を替え、継続的にアプローチしていく必要があります。20年後といった遠い先の話ではなく、できるだけ早い段階でこの新しい価値観を組織に根付かせていきたいと考えています。竹内様:称賛する、感謝するといった行為がUniposを通じて習慣化し、社員全員が前向きなマインドを持つことを願っています。コミュニケーションが増え、組織がポジティブに変化していくことは、最終的に生産性の向上や新商品のアイデア創出といった具体的な成果に繋がっていくはずです。称賛を文化として定着させ、会社の成長へ繋げていきたいと考えています。金子様:私は係長として、チームを活性化させるために何ができるかを日々考えています。今は私が中心にUniposを活用している状態なので、まずは私の一つ下の役職にあたるメンバーから、積極的に発信を始めてほしいと考えています。そこから徐々に波及して、投稿や拍手が自然と飛び交うような良い循環が生まれてくれることを期待しています。一緒に作業している人や、視界に入っている人に対して、一言「ありがとう」と伝えるだけでも大きな意味があるので、ぜひこの動きを広げていきたいですね。中澤様:私が感じているUniposの素晴らしさは、このツールが非常に「フラットな空間」であるという点です。 Uniposの中では、部署や役職といった垣根を越え、誰もが対等な立場で投稿や拍手のやり取りができます。このツールを通じて新たな繋がりが生まれることで、社内の連携はより円滑になり、そこから「新しい何か」が創造されるきっかけにもなるはずです。デジタル上のツールで日常的に交流があるからこそ、実際に顔を合わせた際の会話もいっそう弾むようになります。これからもこのツールを最大限に活用し、社員同士のより良い関係性を築いていきたいですね。 ※前編では、Unipos導入背景や活用の工夫についてお話を伺っています。併せてぜひご覧ください。