三菱電機株式会社 半導体・デバイス事業本部様では、関係会社を含め4,400名でご活用いただいています。グループ全体でご活用いただいていることで、会社の垣根を超えた繋がりの強化にもつながっていると言います。各社様どのようにUniposをご活用いただき、どんな効果を実感されているのでしょうか。後編である本記事では、メルコアドバンストデバイス株式会社 代表取締役社長 長谷川和義様、メルコパワーデバイス株式会社 業務部 総務一課 総務2G グループリーダー 帖佐武彦様、業務部 総務一課 総務2G 盛永良子様にお話をお伺いしました。 ※前編はこちらからご確認いただくことが可能です。併せてぜひご覧ください( Unipos導入前の課題から導入後の変化、そして今後の期待について、 三菱電機株式会社 執行役員/半導体・デバイス事業本部 副事業本部長 兼 半導体・デバイス業務部長 国武一郎様、執行役員/パワーデバイス製作所 所長 岩上徹様にお話いただきました。 )【メルコパワーデバイス株式会社様】スピード感のある職場環境へ改革するためUniposを活用。カスタマーサクセスのサポートにも効果を実感(写真左から)メルコパワーデバイス株式会社 業務部 総務一課 総務2G グループリーダー 帖佐武彦様、業務部 総務一課 総務2G 盛永良子様三菱電機パワーデバイス製品の中核的製造会社であるメルコパワーデバイス株式会社様。半導体業界は非常に変化が激しく、その変化に対応できるようなスピード感のある職場環境への改革が課題となっていました。その課題を解決するため、福岡市にある本社工場を含む福岡・兵庫・島根の6拠点で、Uniposをご活用いただいています。Unipos導入前、推進チームの皆さんは「本当に従業員が使ってくれるのだろうか」という不安を感じていたと言います。導入と活用にあたって、どのような取り組みを実施されたのでしょうか。帖佐様: Uniposのような取組みは初めてだったため、特に製造現場で働くメンバーの使用にはハードルがあるのではないかと考えていました。また、弊社には拠点が6カ所あり(福岡に2カ所、兵庫に3カ所、島根に1カ所)、拠点を超えて広めていくことにも難しさを感じていました。その懸念を払拭し、浸透・活用させるために、主に3点のことに取り組みました。まず1つ目は「分かりやすい平易な言葉でUniposについて説明すること」。Uniposのような取り組みは初めてだったので、従業員にイメージしてもらうのが難しい。そのため、全従業員を対象とした導入時の説明会では、とにかく分かりやすくメッセージを伝えることを意識しました。1回だけで伝わり切らないので、説明会の後も、廊下にポスターを掲示したり、個別に従業員の方に説明したりすることを通じて、Uniposのことを伝え続けています。また2つ目は「短い文章でもよいから感謝の気持ちをまず相手に伝えましょう」という打ち出し方から始めたこと。Uniposの投稿は、三菱電機株式会社 半導体・デバイス事業本部と関係会社を含めたグループ全体に公開されるため、どんな文章にしようか悩んでしまうと、発信を躊躇してしまうのではないかという懸念があったので、まずは「発信に慣れてもらう」ということを重視しました。そして3つ目は、福岡県糸島市にある工場で、各現場の班長やリーダー層に働きかけたこと。導入当初、Uniposの登録率が伸び悩んだ時期に、その要因を糸島市にある工場の班長やリーダー層にヒアリングしました。その結果、推進チームが思っていた以上に現場の従業員の皆さんが「Uniposを知らない」ということが分かったのです。そうした現状を元に、改めてUnipos活用の目的や推進チームとしての想いを直接班長やリーダー層に伝えて現場スタッフに働きかけてもらうことにしました。そこから班長やリーダーが直接現場スタッフへUniposのことを伝えてくれたことで、登録率が6倍以上に跳ね上がったのです。この成功事例を他拠点でも展開していきたいと考えております。また、使い始めてくれた従業員から口コミで「やってみると簡単だったよ」といったやりとりが広がっていったのも大きかったですね。帖佐様:導入当初、不安な気持ちを抱えた私たちを支えてくださったのがUnipos社のカスタマーサクセスの方でした。導入に至るまでの資料の準備や説明会に向けたアドバイスはもちろん、とにかくポジティブ思考で「大丈夫ですよ、私がサポートしますから」と言ってくれたのが心強かったです。導入前のファーストステップだけでなく、現在でもこまめにご連絡くださり、その時々における最適なサポートをしていただいています。例えば、Uniposに溜まるデータを使った分析。推進チームが自前で分析しようとしても限界がある中で、Unipos社にはこれまで支援されてきた企業の情報が蓄積されています。その情報を元に私たちに合った形でカスタマイズし、わかりやすくお話いただけるので、非常に助かっています。【メルコパワーデバイス株式会社様】部署・拠点・会社の垣根を超えたコミュニケーションが活性化。見えづらかった貢献が可視化されたことでモチベーションアップにも効果様々なお取り組みと共にUniposをご活用いただいた結果、メルコパワーデバイス株式会社様全体で「1週間に1,200通」もの投稿が生まれていると言います。Uniposの投稿は、同じ部署内はもちろん異なる部署同士、異なる工場同士、他の関係会社様も含めて広がっています。帖佐様は「この投稿数はメルコパワーデバイスの中で感謝のやり取りがされた回数。それだけ感謝につながる行動が日々起こっていることをオープンの場で知れるようになったことが大きな効果だと感じている」と語ります。帖佐様:Uniposを通じて、勤務時間・部署・拠点を超えたコミュニケーションが生まれ、仕事が円滑に進むようになったと感じています。特に製造現場では、シフト制による勤務時間の違いや作業中に話しづらい環境により、業務の指示中心のコミュニケーションにとどまりがちでした。そういった状況の中で、現場からは「Uniposがあることで、お互いの人間性が分かるようになり、信頼関係に繋がった。フォローややりとりがしやすくなった」という声が挙がっています。そうした信頼関係が生まれることで「部署間の壁が解消されつつある」という声も聞きます。工程間でお互いに協力し合うことが欠かせない中で、良い雰囲気になってきていると私自身も感じています。▲部署を超えてやりとりされた投稿盛永様:所属部署が違うメンバー同士の会話はこれまでなかなか生まれづらかったのですが、Uniposを通じてコミュニケーションを取ることができるようになりました。「所属が違うメンバーから投稿をもらえると、人柄が分かって特に嬉しい」という声もよく耳にします。帖佐様:社内ですれ違った時に「この間Uniposの投稿に拍手してくれてありがとう」というコミュニケーションが生まれているのも素晴らしい変化だと思います。盛永様:日頃埋もれがちだった仕事もUniposを通じて見えるようになってきましたね。例えば、清掃してくれているメンバーへのありがとうの投稿。こういった普段見えづらい仕事をしてくださっている方への感謝の投稿がたくさん届くのです。投稿で感謝のメッセージが届くことはもちろん、その投稿に多くの拍手が送られることで、清掃をしているメンバーのモチベーションアップにもつながっています。その場の言葉だけでなく、文章として残ることで見返せることの価値も大きいですね。また、三菱電機株式会社 半導体・デバイス事業本部や、グループ内の他関係会社との関係性向上にもUniposが寄与できていると言います。帖佐様:三菱電機グループ間で様々な仕事が連携されており、出張や工場のラインへの応援など会社間の人の行き来が多くあります。その関わりの中で、Uniposのやりとりも多く生まれており、会社の垣根を超えた連携が円滑になっていると感じています。▲メルコパワーデバイス株式会社様主催でイベントを開催した際、イベントに参加した他会社のメンバーから送られた投稿盛永様: Uniposがあることで、他の会社から工場に出向に来てくださっている方から、年始のご挨拶をUnipos上でいただくなど、他のグループ会社や異なる部署の方とも継続して接点を持てるのがいいですよね。普段顔も知らない、関わりがない人から拍手をもらえることもあってとても嬉しいです。▲関係会社からメルコパワーデバイス株式会社様に応援に来たメンバーからの投稿帖佐様:他工場の同じ部署の様子・状況もUniposを通じて見えるので、一体感にも繋がっています。これまでも業務連絡のメールを通じて動きは分かっていたのですが、Unipos上の感謝のメッセージを通じて業務連絡では見えない多くの情報をキャッチすることができるようになりました。他工場の同じ職種メンバーが頑張っていることを知ることで、自分自身も頑張ろうと思えるような相乗効果が生まれています。Uniposを活用していけば組織がより良くなるという可能性を強く感じているので、これからも更なる活用を推進していきたいですね。【メルコアドバンストデバイス株式会社様】Uniposは「働きがい」を向上させる施策として理想的な取り組みの一つ(写真左から)メルコアドバンストデバイス株式会社 取締役 業務部 部長 北林文政様、業務部 総務課 宮原果歩様、代表取締役社長 長谷川和義様、業務部 総務課 専任 宮脇美岐様、業務部 次長 宮﨑敬様長崎県諫早市に本社を構え、三菱電機の高周波デバイス・光デバイス組立・検査工程の技術開発と製造を担当するメルコアドバンストデバイス株式会社様。「働きがい」向上に向けた取り組みの一環としてUniposをご活用いただいています。長谷川様:メルコアドバンストデバイスでは、「働きやすさ」と「働きがい」がともに高く、従業員が活き活きと明るく、個々人が成長を実感できる組織を目指しています。これまで、職場環境や就業規則、仕事とプライベートの両立支援等の様々な改善施策を積み重ねて、“プラチナくるみん”の認定、安全衛生表彰、健康優良企業の認証獲得、23年度は有休休暇取得率95%や男性の育児休業取得率7年連続100%、継続した時間外労働抑制など、「働きやすさ」の改善は進んできました。一方で、毎年実施している従業員意識サーベイの重要指標の1つである「成長機会」のポイントを改善させ、「働きがい」の向上をすることが課題と考えていたのです。そうした中で、Uniposは「働きがい」を向上させる施策として理想的な取り組みの一つであると捉えています。メルコアドバンストデバイスではものづくりの基盤となる「現場力」向上のために様々な取り組みを実施しており、特に「現場の発信力向上」に力を入れてきました。まさにUniposは自分から発信していくツールであり、その発信内容は当事者間だけでなく広く全体に共有されます。オープンに見える化されることで当事者同士だけでなく会社全体から感謝・称賛されることで、従業員のやりがいや達成感が増幅し、「働きがい」向上に繋がっていきます。長谷川様:Unipos導入にあたって、「全従業員でスタートする」ということにこだわりました。メルコアドバンストデバイスにはさまざまな雇用形態や勤務形態、職務の方が働いている中で「全従業員が発信できること」、「不公平感を最小限にしたい」と考えたためです。また、導入時には全従業員への十分な説明をして周知するために、勤務シフトに合わせてビデオ動画を活用した説明会も実施、上長を中心にアプリ登録や、使い方を寄り添って教えることで早期にスムーズな活用がスタートできました。また従業員食堂のテーブルに、Unipos登録・活用の立札を置いて周知したり、社内ポータルサイトにUnipos専用サイトを立ち上げ、月次で独自の社内報として「Unipos通信」を開始し、運用状況、投稿や拍手のトップ5等を配信するなどの活用促進をしたりしています。【メルコアドバンストデバイス株式会社様】管理職や経営層が現場の声を把握できるようになった。従業員意識サーベイの結果も大幅改善Unipos導入後、様々な変化が生まれていると言います。長谷川様:Unipos導入によって、時間や場所を選ばずに感謝・称賛のメッセージをやり取りすることができるようになりました。また、Uniposの投稿を通じて、現場の声や状況を把握できるようになったことも良い変化です。普段、管理職や経営陣が知ることの難しい現場メンバーの仕事の様子や関係性を知ることができるのです。またUniposを含む取り組みの成果として2024年度は前年度と比較して、従業員意識サーベイの5つの重要指標全てが大幅に改善したのです。特に「エンゲージメント」と、課題であった「成長機会」のポイントが大きく伸びたことは大変嬉しい結果となりました。関係会社全体で導入していることも、大きな価値があると長谷川様は語ります。長谷川様:社内だけでなく、三菱電機株式会社 半導体・デバイス事業本部や関係会社の動きが見えるようになったことも良い変化だと捉えています。関係会社も含めた全体の動きが見えるようになったことで、グループ会社全体での一体感がさらに強化されたと感じています。またUniposで会社を超えたコミュニケーションがとれることで、会社を超えた新たな取り組みに向けた議論が進んだり、グループ会社間での人的交流が抵抗なくスムーズに進んだりするなど、社外交流ツールとしても役立っています。また、もともとグループ会社同士で良好事例を共有する動きはあったのですが、Uniposを通じてそれがさらに加速したように感じています。Unipos上では各社の良い行動・取り組みが見えるので、それに刺激を受け「〇〇社ではこんなことをやっているんだ、メルコアドバンストデバイスでもやってみよう」という動きも生まれているのです。「働きがい」を高めていくためには、社内に閉じずに「外」を知ることが必要だと私は考えています。Uniposを活用することが「外」を知るきっかけにも繋がっていると思います。▲長谷川様が送られたUniposの中で、印象に残っている投稿の一つこれまでも様々な組織づくりのお取り組みを進めてこられたメルコアドバンストデバイス株式会社様。今後の活動について伺いました。長谷川様:活発にUniposを利用するメンバーをさらに増やすことで、社内のコミュニケーションや関係性をより良い方向に進め、従業員エンゲージメントの更なる向上に繋げていきたいと考えています。また、Uniposを三菱電機株式会社 半導体・デバイス事業本部、関係会社間での良好事例の情報交換の場として有効活用することで、三菱電機半導体・デバイス事業本部グループ全体の更なる一体感醸成と発展に繋がっていくことを期待しています。Unipos活用によるピアボーナス制度や良好な会社風土を、社外に発信して会社プレゼンスの向上、採用活動の促進などに活用していきたいですね。今後もUniposは関係会社も含めた三菱電機株式会社 半導体・デバイス事業本部様全体の理想の組織状態に向かってご支援を続けてまいります。