(写真左から)Unipos株式会社 ビジネス本部 カスタマーサクセス部 第二カスタマーサクセスユニット 亀井宏樹、TISシステムサービス株式会社 運用ビジネス統括本部/ビジネス推進部 安田佳奈様、運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第1本部/カードシステム基盤部 平賀義明様、運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第2本部 本部長 田中智行様、運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第1本部 本部長 平林博之様、運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第1本部/カードシステム基盤部 副部長 陶山真様、運用ビジネス統括本部/ビジネス推進部 福間真知子様、Unipos株式会社 ビジネス本部 営業部 第一営業ユニット アカウントエグゼクティブ 仲里成央 1976年の設立以来、50年近くにわたるシステム運用で培ったノウハウから、高品質なITアウトソーシングサービスを提供するTISシステムサービス様。一方で、顧客企業に常駐するメンバーが多く、拠点も複数あることから、社員のエンゲージメント向上に課題を抱えていたと言います。そこで、社内カルチャーを変革し、エンゲージメントを向上させる施策の一環として同社が導入したのがUniposでした。導入の結果、サーベイツールにおけるエンゲージメント関連項目のスコアが向上しただけでなく、定性的な効果も見られると言います。なぜ同社は組織カルチャー変革のキーソリューションとしてUniposを導入したのか。スムーズな導入浸透を目指して、どのような取り組みを行ったのか。運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第1本部 本部長 平林博之様、運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第2本部 本部長 田中智行様、運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第1本部/カードシステム基盤部 副部長 陶山真様、運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第1本部/カードシステム基盤部 平賀義明様、佐藤光様、運用ビジネス統括本部/エンタープライズITビジネス第2本部/フィナンシャルサービス第2部 松崎伸也様、小澤俊慎様、運用ビジネス統括本部/ビジネス推進部 福間真知子様、安田佳奈様にお話を伺いました。課題感――顧客価値最大化の鍵は組織カルチャー。閉鎖的な環境を打破し、エンゲージメントの高い組織を目指すUniposを導入するきっかけとなった組織課題について、エンタープライズITビジネス第2本部 本部長の田中様は「連帯感の欠如と帰属意識の希薄化」を挙げられます。田中様:エンタープライズITビジネス第2本部のメンバーは、基本的にお客様企業に常駐する形で業務を行っています。そのため、どうしても社員間の連帯感や会社への帰属意識が醸成しにくく、エンゲージメントスコアも社内で常に最下位という状況が続いていました。また、決められた仕事を決められたとおりに進めることが求められるシステム運用という業務の性質上、実直堅実な業務遂行には長けている反面、やりがいやモチベーションの維持が難しく、ビジネス視点で新たな価値提供を進めていくことの意識がなかなか育たない点も課題でした。一方、平林様が本部長として統括されるエンタープライズITビジネス第1本部で課題となっていたのは、「変革への取り組みが進まないこと」でした。平林様:IT技術の変化やお客様の新しい取り組みに対応するためには、運用変革が不可欠です。しかし、メンバーがその必要性を理解していても、なかなか変革への取り組みが進まない状況がありました。また、システムの安全な運用を重視するあまり、現状維持に偏ってしまい、新しいサービスや変革に消極的な面も見られました。それぞれの組織課題を解決するため、田中様と平林様が共通してお考えになっていたのは、「社員同士のエンゲージメントを高め、カルチャー変革を促すこと」の必要性でした。田中様:社員が最大のパフォーマンスを発揮するには、小手先の施策ではなく、抜本的な対策が必要だと考えました。さまざまな施策が考えられる中、組織風土や企業文化に投資するという判断をされたお二人。そこで着目されたのがUniposでした。田中様:複数の拠点に分かれ、閉鎖的な環境にいるため、他部門の業務や雰囲気を知る機会が少なく、閉じた考え方になりがちだったところから、Uniposがあれば、そうした情報に触れる機会が増え、社内の閉鎖的な環境を打破できると考えたのです。平林様:社内を変革するだけでなく、お客様の変革の支援にもつながるソリューションという印象を受けました。導入経緯――本気で組織カルチャーを変革しようとする姿勢に感銘を受けたUnipos導入の決め手になったのは、プロダクトとしてのUniposだけでなく、Unipos社の考え方やサポート面への信頼感だと田中様は言います。田中様:Unipos社の皆さんとお話する中で、組織のカルチャー変革を本気で考えていらっしゃることがわかり、驚いたと同時に感銘を受けました。また、導入についても「プロジェクト形式で、理想の組織の実現に向けて一緒に走っていきましょう」とおっしゃっていただいて、これは単なるツールだけの支援ではないのだと思えたのです。平林様:導入や運用においては、当然何かしらの課題が生じるはずです。その点についても、管理職も含めてフォローアップいただけたところがすばらしいと感じました。とはいえ、新たなソリューションを導入する決断は決して軽いものではありません。この点について、平林様は「Uniposを導入しても、本当に社員が利用してくれるのかという不安があった」と振り返りつつ、それでも導入に踏み切った理由を次のように話します。平林様:Uniposの担当者の方の支援のほか、導入に積極的な一部の社員を起点にして、全体を底上げするような取り組みも行いました。特に社内のメンバー同士で「まずは簡単なことから始めよう」と声を掛け合い、感謝や称賛の気持ちをシンプルに伝え合うところから始めたことで、うまくいきそうだと思えるようになりましたね。活用背景――積極的な情報発信と社内制度をからめた取り組みでスムーズに定着。初動から現場でも積極的な活用が進む現場への導入については、本部ごとに推進チームを結成。一本部だけで進めるのではなく、各本部のメンバーが連携し合い、部門を横断する形で進めていきました。その中心を担っていたのが、運用ビジネス統括本部/ビジネス推進部の福間様、安田様、エンタープライズITビジネス第1本部の平賀様です。福間様:これまでも社内では働きがいを高める施策は行ってきていました。ただ、Uniposのような称賛を見える化するソリューションは初めてで、新鮮な気持ちで臨むことができました。安田様:福間と一緒に月次で社内報を作成し、その中でUniposの投稿内容を発信することで認知度向上を図りました。投稿や拍手が多かったメンバーをピックアップして、その人へのインタビューの内容なども掲載しました。エンタープライズITビジネス第2本部への導入から約半年後の導入となった、エンタープライズITビジネス第1本部。導入推進を務めた平賀様によると、「先行導入した第2本部の推進チームメンバーとコミュニケーションをとり、課題などを共有してもらったことが導入の助けになった」とのことです。そんな推進チームが、Uniposの導入において大切にしていたのは、「楽しく使ってもらうこと」だったと言います。福間様:Uniposについて情報を発信する際も絵文字を多用して、業務連絡のような堅苦しさをなくすよう意識しました。皆がホッと一息つけるような、親しみやすい雰囲気で利用を促したのです。安田様:自分自身も投稿や拍手を積極的に行いましたし、他のメンバーの投稿にもできるだけ拍手することを心がけましたね。推進チームのメンバーの一人である岡田は、すべての投稿に拍手すると決めていて、今に至るまで継続しているそうです。さらに、社内の表彰制度ともからめて活用されています。もともとエンタープライズITビジネス第2本部は表彰制度を導入しており、さまざまな観点でメンバーを表彰し、モチベーションを高める取り組みを行っていました。そんな表彰のひとつにUniposに蓄積されるデータやエピソードを採用。投稿や拍手の多かったメンバーを表彰することで、Uniposの活用を促進しているとのことです。また、Uniposの導入において、Unipos社によるサポートが欠かせなかったと福間様は振り返ります。福間様:担当者の方と頻繁にコミュニケーションをとって、Uniposに関する社内への情報発信について相談に乗っていただきました。どんな内容を発信すれば社内で興味を持ってもらえるのか、キャンペーンをどう活用していけばいいのかなど、さまざまなアドバイスをいただけて、とても助かりました。一方、実際にUniposを利用する現場メンバーの方々は、導入についてどんな印象を持ったのでしょうか。「もともと、口頭やメールで感謝を伝えていたので、Uniposの導入が必要なのか最初は疑問に感じた」と話すのは、エンタープライズITビジネス第1本部の佐藤様です。佐藤様:ただ、Uniposを使い始めてから考えが変わりました。感謝の言葉をもらえると、あらためて嬉しく感じられますし、感謝のポイントが可視化されたり、感謝の量が目に見える形でわかったりすることで、楽しく利用できるようになりました。同じくエンタープライズITビジネス第1本部の陶山様は、「Uniposのおかげで感謝を伝えやすくなった」と言います。陶山様:もともと私はあまり感謝の言葉を人に言わないタイプだったのですが、Uniposによって言いやすくなりましたね。また、ベテランの管理職層もUniposを活用してくれるのですが、それによって若手からの印象も良くなり、心理的安全性が高まっていると感じます。名古屋拠点に在籍するエンタープライズITビジネス第2本部の松崎様、小澤様も、Uniposの導入を歓迎したと言います。松崎様:やっと導入してくれるのか! という期待感がありましたね。以前から部門内で感謝を伝えあう「ありがとう活動」を行っており、感謝を伝えることが心理的安全性を底上げすることを実感していたため、その延長線上でUniposが導入されることへの期待感は高かったです。ただ、導入前は、直接感謝を伝えることと変化はあるのだろうか、という懸念もありました。しかし、実際に使ってみると、別の場所で業務していて普段顔を合わせる機会がない人からも感謝の投稿をもらえることがあり、業務上のやり取りを超えてコミュニケーションをとれるようになったことの喜びを感じています。▲松崎様宛に送られたUnipos投稿小澤様:別の拠点やリモートワークで働く人が多いので、感謝を気軽に伝えられるサービスとしてUniposに期待がありました。メールで伝えると堅苦しくなりがちな感謝の気持ちも、Uniposなら気軽に送れますから。成果――サーベイツールのスコアが向上、部門を越えた交流のきっかけにもさまざまな取り組みにより、エンタープライズITビジネス第2本部、第1本部ともにしっかりと定着したUnipos。導入の成果はどのようなところに表れているのでしょうか。福間様:当社ではWevoxやGPTWを導入しているのですが、そうしたサーベイツールのスコアがUnipos導入以降、明確に向上しています。特に「成果に対する承認」や「挑戦する風土」の向上が顕著ですね。また、サーベイツールだけでなく、現場からも人間関係が向上したり、カジュアルなコミュニケーションが促進されたという声が上がっていて、導入効果を実感しています。エンタープライズITビジネス第2本部には、顧客企業に常駐されているメンバーの方も多くいらっしゃいます。そうした環境でもUniposの効果は表れているのでしょうか。安田様:他の施策と合わせての効果にはなりますが、「称賛への妥当性」のスコアが向上しています。また、Uniposを通じて他のメンバーの活躍が見えることで、自分もがんばろうと思えたという声が、現場から上がっています。Unipos導入の効果は、サーベイツールのスコア向上に留まらないと福間様は言います。福間様:Uniposを通じて、本部内のコミュニケーションだけでなく、本部をまたいで称賛を送る行動も見られるようになっています。さらに、それをきっかけとして、他の本部とももっとつながりを持ちたいという声が現場から上がってくるようになりました。そこで前期は、メンバーを絞った形ではありますが、ふたつの本部をまたいだコミュニケーション施策も実践しました。本部の垣根を越えて交流できたことで、より相互理解が深まったと感じています。安田様:Zoom越しに、Uniposでどんな投稿をいつ送るのかといったTIPSを共有する会を開催しました。社員からも、すごく良い会だったという感想が寄せられました。平賀様:自本部内の別部門への興味は以前から持っていましたが、Uniposを使うことで他の本部はどうなのかという点にまで関心が向くようになったと感じています。田中様:Unipos上で、顔を知っていても話したことのない人から反応をもらったり、逆に送ったりすることで、次に会った時に気軽に話せるようになるなど、コミュニケーション活性化に繋がっています。また、他の現場の雰囲気や喜び・苦労が見えることによって、各々のモチベーション向上にも寄与していると思います。▲本部をまたいで称賛が送られた投稿各本部を統括する平林様、田中様は、マネジメントにおけるUniposの副次的効果も評価していると言います。平林様:リモートワーク環境下において、上司から部下へ感謝や称賛の言葉を伝えやすくなったのはUniposのおかげだと感じています。役職者がメンバーに対して気軽にコミュニケーションをとれる場として、Uniposが機能しているのです。田中様:管理職とメンバー間、またはメンバー同士のコミュニケーションで、私自身も知らないリアルな状況をUniposが可視化してくれます。その意味で、Uniposがマネジメントにおける有益な情報源になってくれていると感じますね。▲マネージャーからメンバーへ送られた投稿これから――変化し続ける組織のカルチャー変革を支える存在に2025年度から大きな組織体制の変更があったTISシステムサービス様。そうした現状において、Uniposには大きな期待を寄せていると言います。福間様:現場の皆さんがUniposを習慣化できるよう、推進チームとしてできることを続けていきます。Uniposを常に意識してもらえるようにしたいですね。陶山様:部門間のコミュニケーションを広げて、困ったときは誰に聞けばいいかわかるようなネットワークを作りたいと考えています。そのために、Uniposをどう活用すればいいか、ぜひサポートいただきたいですね。平賀様:組織体制の変更に伴って異動してきたメンバーや新入社員など、新しく加わるメンバーのネットワーキングを早期に進めていくことが重要だと考えています。Uniposとどうからめて組織を活性化していけるか、考えていきたいと思います。安田様:エンタープライズITビジネス第2本部では、新たに名古屋拠点のグループが加わったので、その人たちがうまく馴染めるように、Uniposを活用したイベントなどを企画していきたいですね。小澤様:Uniposでさまざまな人の「ありがとう」を見ることで、普段気付けない困りごとに気づくことがあります。その気付きを改善活動につなげたいと思います。また、Uniposで関わりを持った人と気軽に会える機会がつくれると嬉しいです。Uniposの効果は短期的ではなく、継続的な取り組みによって最大化されると平林様は言います。平林様:組織変更を経たことで、メンバー間の関係性をより強化し、エンゲージメントを高める必要があると感じています。今後もUnipos社からの手厚いフォローアップやモチベーション向上に期待しています。田中様:私はUniposを用いたカルチャー変革を第2ステップへ進めていきたいと考えています。感謝の浸透から、顧客視点、価値提供、挑戦といったより高レベルな視点へ発展させていくための取り組みをしていきたいと思っています。Uniposが組織全体の意識改革に貢献してくれることを願っています。組織カルチャーを変革し、従業員のエンゲージメント向上を目指したTISシステムサービス様。エンタープライズITビジネス第2本部、およびエンタープライズITビジネス第1本部にUniposを導入いただいた結果、感謝・称賛が可視化され、サーベイツールのスコアが向上しただけでなく、部門を越えた交流が活発化するなどの成果が生まれています。Uniposでは今後もTISシステムサービス様の組織カルチャーの変革をご支援し続けてまいります。