調査名:「仕事と心理的安全性」に関するアンケート
期間:2021年2月9日(火)~10日(水)
方法:インターネットリサーチ
対象:全国の上場企業に勤務する20~59歳の男女377名(男性193名、女性184名)
「0.5pt差があれば差がある。±1pt差があれば大きな差がある」と捉えています。例えば平均点からの0.5ptの差は、いわゆる「偏差値」がおよそ5違う状態、1ptの差は10違う状態だと考えると捉えやすいでしょう。
今回の調査においては差異のある数値が多く、様々な企業・チームの心理的安全性スコアを診ている我々にとっても、意義深い結果でした。特に心理的安全性の低さは離職に繋がりやすいことは先行研究からも分かっていましたが、改めて「離職意向」「職場満足」の高低と「助け合い因子」と大きく相関した点については、コロナ禍の現在だからこそ重要なメッセージ性のある数値だと感じています。
株式会社ZENTechの組織診断サーベイSAFETY ZONE®でこれまで実施した数多くの心理的安全性企業調査から「心理的安全性スコア0.5pt以上の差」は、変化点として重要な数値です。
心理的安全性とは、組織・チームのカルチャーを表す言葉です。一言でいうと「組織・チームの誰もが、地位や経験に関わらず、率直に意見を言い、また素朴な疑問を呈せること」で「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」という4つの因子で構成されています。4因子を測定する為の20個の設問結果を、1~7ptで計測し平均値として算出したのがPSJ値(心理的安全性スコア)です。
2020年9月に上梓した書籍『心理的安全性のつくりかた』*に記載した通り【Unipos導入後「マネージャーが同部署メンバーに送った拍手」が多い企業は、一定期間経過後(2~4ヶ月)「①話しやすさ」「②助け合い」が有意に向上】します。現在、多くの企業がテレワークを実施するにあたって「Web会議ツール」や「勤怠・業務タスク管理ツール」など“伝達・管理”が主軸となったものが脚光を浴びています。
それらのツール活用も含めて「チームとして成果を生み出す・改善提案を増やす」ために、そして「離職を防止し、職場の満足度を向上させる」ため。ひいては企業・組織の“経営課題”を解決するためにこそ、組織の「話しやすさ」や「助け合い」を促進する“心理的安全性を向上する施策”の実施が、今後の企業経営には非常に重要な“もう一つの軸”になるのではないでしょうか。
*書籍『心理的安全性のつくりかた』/出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター(2021年2月 ビジネス書グランプリ「マネジメント部門賞」受賞)
Uniposはテレワークが当たり前になるwithコロナ時代の環境下でも、組織の生産性を高め続けるため従業員の仕事ぶりを見える化し相互理解を深め、連携を強化し心理的安全性を高めることで、組織内のコラボレーション課題を解決し、意思疎通・コミュニケーションを円滑にできるよう、サービス・プロダクトを改善・運営してまいります。