カルチャーを変え、人と組織の力を引き出すwebサービス「Unipos」を提供するUnipos株式会社(本社:東京都渋谷区)は、11月23日の勤労感謝の日に際して、従業員数500名以上の企業に勤める会社員526名を対象に感謝・称賛とエンゲージメントに関する意識調査を実施いたしました。当社では2019年に「感謝を言われる頻度が高い人は従業員エンゲージメントも高いことが判明」という調査結果を公表(※)しており、今回は「感謝・称賛を伝える側」に焦点を当てる調査としています。
※感謝を言われる頻度が高い人は 従業員エンゲージメントも高いことが判明〜勤労感謝の日を前にビジネスパーソン2000名に調査。役職別の特徴も明らかに〜:
https://pr.unipos.co.jp/2019/11/21/kinrokansha/
当社は現在370社以上の企業に「Unipos」による感謝・称賛を通じて、組織変革のサポートを行っております。6年以上のサービス提供を行う中で「感謝・称賛は“される”より“する”方が仕事の意欲が向上する」という研究データや実際のお客様の声を聞き、「感謝・称賛を伝える側」の意識にも注目するようになりました。日本の従業員エンゲージメントは先進国最低と言われている中で、感謝・称賛を“する”ことがこの現状を変えることに繋がるのではないかと考えています。そこで、11月23日が「勤労感謝の日」であることを契機に、社内における感謝・称賛について考えるきっかけをつくりたく本調査を実施し、発表するに至りました。
調査概要:
称賛とエンゲージメントに関する意識調査
調査方法:
IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:
2023年10月11日〜同年10月12日
有効回答:
従業員数500名以上の企業に勤める会社員526名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪エンゲージメント算出方法について≫
本調査では「親しい知人や友人にあなたの職場をどれくらい勧めたいか(職場の推奨度)」を問う Employee Net Promoter Score(以下:eNPS)を活用し、従業員エンゲージメントを計りました。 eNPSは職場の推奨度を0~10の11段階で尋ね、9~10点を推奨者、7~8点を中立者、0~6点を批判者と分類します。そして、推奨者の割合から批判者の割合を引いた数値がeNPSとなります。
※ネット・プロモーター、ネット・プロモーター・システム、ネット・プロモーター・スコア及び、NPSは、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、NICE Systems, Inc.の登録商標又はサービスマークです。 eNPSはベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、NICE Systems, Inc.の役務商標です。
≪利用条件≫
「あなたは社内で、どのくらいの頻度で感謝・称賛を伝えていますか。」(n=526)と質問したところ、「毎日」が29.7%、「週に数回」が22.4%、「週に1回」が11.8%、「月1回以上」が9.9%という回答となりました。感謝・称賛がある程度習慣化している人は全体の73.8%となり、当社としては非常に前向きに捉えられる結果となっています。
本調査では「親しい知人や友人にあなたの職場をどれくらい勧めたいか(職場の推奨度)」を問う Employee Net Promoter Score(以下:eNPS)を活用し、従業員エンゲージメントを計りました。その結果、全体の平均は -65.2となっています。
そこに「感謝・称賛を伝えている頻度」を掛け合わせたところ、推奨度が最も高いのは「毎日、感謝・称賛を伝えている」と回答した層で -48.7と、全体平均よりも16.5上回るスコアとなりました。また、感謝・称賛の頻度が多い順に従って推奨度が高くなっていることも判明いたしました。「感謝・称賛を伝えていない」と回答した層は -89.0となり、全体平均よりも -23.8下回っており、 毎日伝えていると回答した層とは40.3ポイントもの開きがありました。
この結果から「感謝・称賛をより多くする人」ほど従業員エンゲージメントが高いということが考えられます。
「月に1回程度」以上の頻度で感謝・称賛を伝えていると回答した方に、「あなたが、感謝・称賛を伝えたいと思うきっかけを教えてください。(複数回答)」(n=388)と質問したところ、第1位は45.4%で「受け取った人はポジティブな気持ちになりやすいから」となり、続いて「部下・同僚との関係性を強めたいから」が43.6%、「場の雰囲気が良くなるから」が42.3%という回答となりました。
僅差ではありますが、感謝・称賛を伝えるきっかけに社内での自分と周囲の関係構築といった自分自身のメリットではなく、受け取った相手のメリットを最優先に考えて感謝・称賛をする人が多いことが判明しました。
「あなたが感謝・称賛を行う際にためらいを感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=526)と質問したところ、45.2%の人が「ためらいを感じない」と回答しました。しかし前述の「7割以上が月1回以上感謝・称賛を伝えている」という結果から、感謝・称賛を伝えている人の中にもためらいを感じつつ伝えている人が含まれていることが伺えます。
ためらいを感じている理由は主に3つありました。1位は「仕事は感謝・称賛されなくてもやるべきことだから」が19.6%、2位に「どんな言葉をかけたらいいかわからないから」が18.3%、3位に「社内の人とコミュニケーションを取りたくないから」が12.4%という結果になっています。仕事は感謝・称賛の有無に関わらず“やるべき”という価値観が、感謝・称賛を伝えることを阻む要因となっている考えられ、続いて「どう伝えたらいいかわからない」「コミュニケーションを取りたくない」と伝え方やコミュニケーションそのものに悩む従業員の本音が垣間見えてきます。
本調査によって仕事上で感謝・称賛を伝えている人は7割にのぼること、そして感謝・称賛を伝える頻度が多いほど従業員エンゲージメントが向上することがわかりました。一方で感謝・称賛を伝えていても、ためらいを感じている人も半数以上存在することも判明しました。
従業員エンゲージメントが高まる環境づくりには、日常的に感謝・称賛を伝える習慣を社員の間を形成してコミュニケーションを円滑にし、さらにその行動にためらいを感じさせない施策が有効な手段の一つと言えるのではないでしょうか。
近年、エンゲージメントが向上すると売上が向上する、というデータも示されてきています(※)。日本企業の復活に感謝・称賛を通じたエンゲージメント向上が、その一助になる可能性があるとも当社は考えています。
※モチベーションエンジニアリング研究所/慶應義塾大学 大学院経営管理研究科/ビジネス・スクール 岩本研究室共同研究「エンゲージメントと企業業績」より
「Unipos」はピアボーナスの仕組みを通じて、日常的に感謝・称賛を伝えやすいサービス設計を実現しており、また導入後のサポートとして感謝・称賛をどのように伝えると良いか、どんな言葉だと相手が受け取りやすいかといったポイントについて、これまでの事例やデータに基づいたアドバイスを行っております。
社員がエンゲージメント高く働ける社内環境を作り、組織全体にポジティブな変化をもたらし、組織を変革したいと試行錯誤される企業様のパートナーとなるべく今後もサービスを磨いて参ります。